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先日思いつきで書いたSS載せてみるー>追記で
ちなみにOn the Way to smileを読む前に書いたやつです。
解釈間違えてなくて(と、勝手に思ってる)ちょっと嬉しかったー
あ。ちょっと終わり方微妙です。
そして文才ないのでヘタくそです(笑)


また同人もやりたいんですが時間ないorz

暗闇…


己を認識する事さえ困難な深い深い闇の中、クラウドは一人呆然と立ち尽くしていた。

「ここは…どこだ?」

独り言の様に呟く。勿論答える声はない。
ゆっくりと足を踏み出す。一歩、一歩、地面を感じ着実に。
ふと、何かの気配を感じて後ろを振り返った。
視線の先には、淡い、光。
暗闇の先で それ は静かに動いた。

…駄目だ。

駄目だ駄目だ。あれに近づいてはならない。
しかしそう感じても動くことができなかった。

もっと近くに寄りたい。

…逃げなければ。

アレに触れたい。

…足を動かさなければ。


身動きが出来ずにいると、ソレは目の前まで迫ってきていた。
クラウドは目を見開く。


「セフィロス」


言うと、彼は満足そうに笑った。

「久しぶりだな、クラウド」


なぜ。あんたは2年前に葬った筈だ。
この、俺の手で。

「驚いているな」

ゆらり、と髪を揺らしさらに足を踏み出すセフィロス。
辺りは闇の中、この距離では到底視認できる筈も無いのに
セフィロスは闇から浮かび上がっている。


「…くるな」

「お前は私を求めずにはいられない」

「ちがう」

「私がいなければお前の存在意義などない。忘れたのか?」

「ちがう!もう俺はあんたの人形じゃない!」


ふ とセフィロスの口元が歪む。

気付けば眼前まで迫っていた。
不思議な魔力を秘めた様な瞳に見据えられ、クラウドは動けなかった。

セフィロスは素早く優美な動きでクラウドの左腕を捕らえる。

「っな…!」

そのまま、整った唇を腕へと落とした。
「なにを…!」
「私からの贈り物だ」

顔を離し、妖艶な笑いを浮かべる。
「2年前、お前に倒されることで私はお前のなかで永遠の存在になる事ができた」

「っっつ…!」
クラウドの左腕に衝撃が走る。
「なにを…した…!?」

「これでさらにお前との絆が深まったな」
「なんのことだ…っつ!」

セフィロスの顔が、クラウドの耳元へ近づく。
「…また会おう。楽しみにしている」
そう静かに呟くと黒い羽とともに消え去った。
同時に、耐えていたクラウドも意識を手放した。












目を覚ますと、そこは見慣れたベッドの上。

「夢…なのか…?」

起き上がろうと力を入れた途端、左腕に衝撃が走った。
「っぐあ…!」

どさり、と倒れこみ、左腕を確認した。



「…星痕症候群」


そのまま左腕を目にあてる。

「なんでいまさら…あんたが・・・」

クラウドは再び意識を手放した。

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